2007年のバイク販売は250万台を記録、メーカーのほくほく顔の一方で、環境分野の専門家は気をもんでいる。


伸びる市場

 250万台という過去最高の販売台数は、市場が飽和状態になっているという専門家の予想を裏切るものだった。自動車・バイク・自転車協会によるとHonda、Yamaha、Suzuki、SYMの外資系4社で180万台、市場シェアの70%を占めている。

 ベトナム企業は60万台で25%、残り5%は輸入バイクで10万台である。販売トップはHondaの110万台、これにYamahaの50万6,000台、SYMの14万4,000台、Suzukiの5万1,800台と続く。

 同協会のLe Anh Tuan副会長によると、バイク市場の成長率は今後も20~25%を維持し、「メーカーにはまだ大きな事業展望がある」と話す。バイク産業発展計画によると、全国で走行するバイクは2010年に2,400万台、2015年に3,100万台、2020年に3,300万台と見込まれている。


環境汚染の不安

 一方で環境分野の専門家らは、各地の汚染観測状況、今後の交通機関の増加予測から不安の色が隠せない。

 車両の排ガス規制に関するセミナーで登録検査局の専門員Le Anh Tu氏は、これらの交通機関が甚大な環境汚染を引き起こす原因になっていると指摘した。Tu氏によるとベトナムは車両の排ガス規制に各国から15~20年遅れで着手、「ベトナムで使用されている自動車・バイクの大半は遅れた技術で、大きな汚染を引き起こす排ガスを出す」と述べる。

 登録検査局によるとハノイで170万台、ホーチミン市で380万台のバイクは、地域で消費するガソリンの50~58%を占めており健康に害を与える鉛、CO、NO2、SO2などを多く発生する。研究によるとハノイ市、ホーチミン市、ダナン市の大気中の埃濃度は基準を2~3倍超えるものになっており、ホーチミン市では車両全体に対するバイクの排ガスの割合がデリーやバンコク、ダッカなどと比較し高い。

出典:HOTNAM!