プラスチック技術で火の進入を防ぐフィブロック

 健康に重大な害を及ぼすとして除去作業が進められているアスベスト。最初にニュースを目にしてから随分と時間が経っているが、つい先日も国土交通省が都道府県に向け「民間建築物における吹付けアスベストの飛散防止対策の徹底」の通知を行うなど、まだまだアスベスト問題は決着しそうにも無い。

 このアスベスト問題は、実は健康被害以外にも、重要な問題を投げかけている。

 なぜアスベストが、人体に悪影響を与えたのかを思い出して欲しい。吹きつけ工法で建材に塗布されたアスベストは、経年劣化により建材から徐々に剥がれ落ち、大気中に飛散する。こうして大気中に飛散するアスベストを呼吸により吸い込み、深刻な健康被害をもたらしている。

 つまり耐火素材の中には経年劣化で剥がれ落ち、層が薄くなる素材も使われているのだ。

 だが、現在行われている耐火テストには、海外では当たり前の経年劣化テストが無く、施工された直後に何時間火災に耐えられるかの性能のみで、耐火素材の認可がおりているのだ。

 そのためアスベストに替わる“代替アスベスト”の耐久年数に関する明確なデータが存在しないため、価格以外で比較出来ない状況に陥っている。

 言うまでも無く、耐火は事業継続にも関わる重要な問題である。そのため、耐火素材については将来を見据えた素材を選ぶべきだ。

 このような状況の中、東邦レオが販売している耐火シート「フィブロック」は、実にユニーク、かつ興味深い耐火素材である。

 フィブロックは軽くて柔軟な、厚さ1.0~2.5mmという超薄の耐火シートで、建造物の鉄骨に巻き付けて溶接ピンで留めて施工する。

 シートは200℃以上になると膨張し、瞬時に断熱層を形成し、火の進入を防ぐというもの。

 今回取材に対応していただいた東邦レオ取締役 増田さんによれば、各種耐火基準をクリアしているのに加え、耐久性試験もクリアしているそう。

 何より施工時、施工後で素材が剥がれ落ちる心配も無く、健康への配慮はもちろん、清潔感のある、埃の出ない環境を実現することが可能なのだそうだ。

 フィブロックの詳細は東邦レオが運営する耐火&不燃断熱WEBで公開中なので、そちらを確認のこと。

 地震大国である我が国では、こと耐震技術については目覚ましい進歩が見られている。

 だが、その一方で地震とは切り離せない火災に対する技術では、海外に大きく遅れを取っているといわざるを得ない。

 アスベスト問題が注目されている今こそ、未来に繋がる耐火素材について、もっと真剣に考えるべきではないだろうか?

出典:PRONWEB Watch