北京五輪の開幕まであと20日。日本で最終合宿をする外国選手団の来日が始まっている。今月中旬以降、25カ国以上が約20都道府県に滞在予定。九州では福岡市でスウェーデンとオランダ、熊本市でドイツのチームが合宿を張り、市民とも交流する計画だ。大気汚染など、中国での不安が指摘される中で、練習環境が整い、本番会場との時差が1時間しかない日本は、人気の最終調整地となっている。

 日本オリンピック委員会(JOC)などによると、日本で最終合宿をするのは米国、フランス、カナダなど。既にギリシャなどが来日している。

 滞在人数が国内最大規模となる受け入れ先が、かつて五輪招致の夢を描いた福岡市。今月22日からスウェーデンの陸上や水泳など11競技の140人、31日からはオランダの陸上チーム約30人も訪れ、博多の森陸上競技場などで合宿する。

 合宿先として中国、韓国、大阪も視察したスウェーデン関係者は「福岡は施設が充実していて北京への移動も楽。中国なら低予算で済むが安全やサービスの質を重視する」と話しているという。

 ドイツのハイデルベルク市と友好都市の熊本市には26日以降、同国の競泳チームと遠泳チームの計48人が訪れ、市総合屋内プール・アクアドームくまもとで調整。市は繁華街にチームを歓迎する看板を掲げた。

 選手と市民の交流は各自治体とも「五輪直前だけに練習に支障を来さないように」(福岡県体育スポーツ健康課)と気を使うが、福岡ではサイン会、熊本では水泳教室などが企画されている。

 合宿の受け入れは、海外での知名度アップにもつながる。福岡市スポーツ課は「合宿には各国の報道陣も来る。最高の状態で五輪に臨んでもらえるよう全力で支えたい」と意気込んでいる。

出典:西日本新聞